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近年、北海道札幌市の宗教法人による納骨堂経営破綻のニュースが流れたのを知っていますか?この納骨堂は、永代供養を提供していたのですが、経営不振に陥り利用者に大きな影響を与えました。
▼納骨堂の経営破綻時に流れたニュースです。
納骨堂が破綻すると、永代供養料の返金が困難になります。遺骨の扱いに関しても問題が生じる可能性が出てきます。
経営状態に関する監査などがゆるい地域もあるので永代供養を考えている人は転ばぬ先の杖のつもりでチェックしておきましょう。
納骨堂とは?(納骨堂の定義)
都市部では土地の高価格化や住宅事情の変化に伴い、従来型の墓地に代わる選択肢として人気を集めています。納骨堂はアクセスの良さ、管理の手軽さ、コストパフォーマンスなどが魅力とされ、多様化する宗教観やライフスタイルに合わせた供養方法として注目されていました。
しかし、この新しい形態の供養方法には、まだ規制やガイドラインが十分に確立されていない面もあり、その点が一部の経営破綻の要因となっています。
なぜ経営破綻したのか?その背景は
一番大きな問題は供給過多、次に自治体の審査不足があげられます。自治体によってばらつきがあるとの指摘もネットニュースにあがっていました。
自治体の審査不足
納骨堂の経営破綻について、自治体の審査不足が大きな問題となっています。
多くの自治体では納骨堂の運営法人の財務状況を継続的にチェックしていない状況があり、それが経営破綻を招いていると指摘されています。
【納骨堂の経営定期チェック3市のみ】
東京都・20政令市アンケート、相次ぐトラブルも意識低く
納骨堂経営、緩い審査 大阪市はノーチェック、自治体の自覚薄く https://t.co/A1TQ3OWm55
最初から無審査というところもあり、自治体側の自覚はあまりに薄い。国もチェックの統一ルールを定めておらず、専門家からはガイドライン策定を求める声も上がる。— 産経ニュースWEST (@SankeiNews_WEST) December 25, 2023
経営破綻が起きると、利用者は永代供養料の返還や納骨された遺骨の扱いについて大きな不安を抱えることになりますね
過剰供給による破綻
納骨堂の市場における過剰供給が問題となっているのは「簡単に審査が通るから」との声もありました。
都市部を中心に納骨堂の建設が進んでいますが、それに伴い供給が需要を上回る場合があります。この結果、納骨堂の経営が行き詰まり、破綻するケースが増えています。
札幌の納骨堂経営破綻ショック!その後どうなった?
札幌市東区の「御霊堂元町」のケースでは、経営破綻によって納骨堂が競売にかけられ、最終的には不動産会社の手に渡りました。
利用者は、納骨された遺骨の取り扱いや、支払った永代供養料の返還について混乱し、心理的な苦痛を被ることになり、今も返金はされていない状態だそうです。
社会的影響
納骨堂の経営破綻は、利用者に対する直接的な影響のみならず、社会全体への影響も大きいです。
特に、遺骨の安置場所としての信頼性が損なわれることは、日本の葬送文化にとって大きな問題です。また、都市部では大型納骨堂の建設が進んでいますが、それに伴う経営リスクも高まっています。
このため、利用者は納骨堂選びに際して、その運営の安定性や信頼性をより一層慎重に判断する必要があります。
リスクを避けるために必要な対策
もちろん納骨堂にもメリットもあるのですが、契約してからでは遅いのでリスクを避ける為の知恵はつけておきましょう。
まずは、契約前に以下の4つのチェック
- 宗教法人や納骨堂の信頼性と安定性を確認
事前にその組織の歴史や財務状況を調査し、安定した運営が見込まれるかを検討します。大阪市はノーチェックで自治体の審査がゆるいとの指摘もあるので気を付けて。 - 公的な登録や許可の確認
宗教法人や納骨堂が適切な公的機関からの許可を得て運営されているかを確認する。(無許可で捕まった例もある) - 経営状態の調査
公営墓地は信頼性が高いとされており、民営墓地や寺院墓地では個々の経営状態が異なるため、契約前に詳細を確認することが重要です。 - 口コミや評判のチェック
利用者の口コミや評判も参考になります。地域のコミュニティやオンラインの口コミサイトを利用して情報を集めることができます。
法的保証の有無を確かめましょう
納骨堂が提供する契約や保証内容を確認し、万が一の場合の保証があるかを確認します。
法的保証の有無を確かめる方法は契約内容を良く見る事が大事です。
- 契約内容の確認
納骨堂との契約内容を詳細に確認し、どのような保証が提供されているかを理解することが重要です。※破綻した場合は一切返金致しません等書かれている事も - 法律相談を活用
不明点があれば法律専門家に相談し、法的保証の有無や内容を確認する。
また、契約書の存在や内容を明確に理解することも大切です。
納骨堂以外の代替案の検討をする
永代供養以外の墓地や納骨方法も検討し、リスクを分散させることも一つの方法です。
納骨堂の利用を検討する際には、この先に発生するかも知れないリスクを考慮し、慎重な選択が必要になってきます。
永代供養納骨堂以外の代替案をリストアップしてみました。
- 手元供養:自宅に遺骨を安置する方法で、近年人気が高まっています。
- 散骨:自然に還す方法として、海や山などで遺骨を散布する方法があります。
- 樹木葬:自然に親しむ形式のお墓で、遺骨を樹木の近くに埋葬し、自然と一体となる方法です。
- 合祀墓:複数の遺骨を一つの墓に合祀する方法。経済的であり、管理の手間も少ないです。
故人の遺志に従って海洋散骨も有りでは無いかな?と私は思うようになりました。
まとめ:納骨堂の選び方・経営破綻を見極める方法
最後に納骨堂を選ぶ時に気を付ける事をまとめてみます。
1.納骨堂選びのポイント
運営者の信頼性を確認することが重要。
経営実績や評判、安定した運営の有無を確認すること。
2.法的保証の確認
契約内容を詳細に確認し、法的保証の有無を把握しておこう。
不明点があれば、専門家に相談することが有効。
3.納骨堂以外の供養方法も考えてみよう
樹木葬や合葬する永代供養墓が増えています。
手元供養や散骨など、多様な選択肢が存在するのは良い事です。
4.公営・民営・寺院墓地の選択も
公営墓地は安定性と信頼性が高いです。
民営墓地や寺院墓地は経営状況にばらつきがあるため、慎重に確認が必要となるでしょう。
子や孫に迷惑をかけたくない、お墓参りや墓守をさせたくない・・・永代供養料も支払い、残された子ども達や孫の為に選んだ納骨堂。まさか破綻する事があるなんてと思い、記事にしてみました。みなさんのお役に立つことが出来れば嬉しいです。
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