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一人親方として働いていると、こんな疑問が出てきませんか。
「この出費、経費にしていいんだろうか」
車のガソリン代、現場で使う工具、毎月の携帯料金。
なんとなく「落とせそう」と思いながら、自信がなくて領収書だけ溜めている。
知人の一人親方がこんなことを言っていました。
「とりあえず取っておくんだけど、どこに入れたかわからなくなる」
作業着のポケットからくしゃくしゃのレシートが出てくる。
車のダッシュボードに、領収書の束が無造作に挟まっている。
財布の中にも、いつのものかわからないレシートが2枚。

「これ、経費になるんだっけ」と思いながら、結局そのままにしてしまう。

「全部自分でやっている」という一人親方の方に、参考にしていただけたら嬉しいです。
結論:一人親方が経費にできる主な項目

まず一覧で確認しておきましょう。
- 車・バイク関連(ガソリン代・駐車場・車検・保険)
- 工具・道具・資材
- 携帯・スマホ料金
- 作業着・安全靴・ヘルメット
- 現場への交通費
- 外注費
- 各種保険料
- 組合費・資格取得費用
- 打ち合わせの飲食費
細かいルールはありますが、仕事に関係する支出はほとんど経費として認められます。
ここからは項目ごとに、具体的なポイントを見ていきます。
車・ガソリン代はどこまで落とせる?
朝6時に家を出て、現場に向かう。
その道中のガソリン代は、経費になります。
駐車場代、車検費用、任意保険料、ETCの高速代。
これらもすべて対象です。
ただし、プライベートでも使っている場合は「按分」が必要になります。

按分とは、仕事用とプライベート用の割合を決めて、仕事分だけ経費にする方法のことです。
例えば走行距離の8割が仕事なら、ガソリン代の80%を経費にできます。
「先月、どれくらい仕事で走ったか」を記録しておくのがポイントです。
車のローンは少し注意が必要で、購入費用は減価償却という形で数年かけて経費にします。
工具・道具・資材はどこまで落とせる?
現場で毎日使う工具は、原則として全額経費になります。
電動ドリル、丸ノコ、測定器具。
消耗品の刃やビットも、使い切るたびに経費にできます。
「工具って高いのに、なんで経費にならないんだ」と思っていた方、安心してください。
ちゃんと落とせます。

1点10万円未満のものは、買った年に一括で経費にできます。
10万円以上でも、青色申告をしている場合は30万円未満まで同じく全額経費にできる特例があります。
30万円以上のものは、減価償却が必要になります。
材料費や仕入れ費用も同様です。
領収書か納品書を保管しておくだけで、かなりの節税につながります。
携帯・スマホ代は経費になる?
なります。ただし車と同じく、按分が必要です。
「元請けからの電話」「現場の写真を送る」「資材をネットで注文する」。
こうした仕事目的の使用分は経費として認められます。

例えば使用時間の7割が仕事なら、毎月の料金の70%が経費になります。
スマホ本体の購入費も、仕事用の割合分は経費にできます。
仕事専用の番号を別に持っている場合は、その分を全額経費にしやすくなります。
作業着・安全靴・ヘルメットも経費になる
仕事でしか使わない衣服や装備品は、全額経費にできます。
作業着、安全靴、ヘルメット、手袋、雨具、反射ベスト。
「現場でしか着ないもの」は迷わず経費に入れてOKです。

「作業着って経費になるの?」と意外に思う方も多いのですが、なります。
むしろ落とし忘れている人のほうが多い項目です。
意外と忘れがちな経費3つ
金額が小さかったり、「これも経費になるの?」と気づかなかったりで、計上し忘れる方が多い項目があります。

- 1つ目は組合費と協会費です。
一人親方が加入する労働組合や業界団体への費用は、経費として認められます。 - 2つ目は保険料です。
労災保険(特別加入)や賠償責任保険の保険料も経費になります。 - 3つ目は打ち合わせの飲食費です。
元請けや下請けとの打ち合わせで使った飲食代は「交際費」として経費にできます。
ただし、完全にプライベートな飲み会は認められません。
知っておくと得する「青色申告」の話

確定申告をするなら、青色申告を選ぶほうが圧倒的に有利です。
青色申告特別控除を使えば、最大65万円を所得から引けます。
年収500万円の一人親方が青色申告を選ぶと、課税対象が65万円下がります。
税率にもよりますが、十数万円単位で税負担が変わることもあります。
「そんなに変わるの?」と思った方、変わります。
ただし、青色申告には複式簿記での記帳が必要です。
これが、次にお話しする「現実の壁」につながってきます。
「経費の種類はわかった。でも記録が続かない」という現実

朝6時に家を出て、夕方6時7時に帰宅する。
そこから始まるのが、領収書の仕分けと請求書の確認です。
体はヘトヘトなのに、細かい数字と向き合わなければならない。
「今日はもういいや」と先送りにすると、翌週末にそのツケが来ます。
日曜の午後、「今日こそやろう」と思ってテーブルに領収書を広げる。
でも、どこから手をつければいいかわからなくて、結局また引き出しにしまう。
「そのうちやろう」が積み重なって、気づけば2月になっている。
確定申告の締め切りまであと3週間。
「あのレシート、どこにやったっけ」
焦りながらダッシュボードをあさって、作業着のポケットをひっくり返す。
これが毎年恒例になっている方、きっと少なくないはずです。
経費の種類を知っていても、記録が追いつかなければ意味がありません。
「知っているのに落とせていない」という状態は、一番もったいないんです。
「記帳・申告を任せる」という選択肢
一人親方だからといって、全部ひとりでやらなくていいんです。
最近は月額数千円から利用できるオンライン税理士サービスが増えています。
全国対応で、オンラインで完結できるところも多いです。
任せることで変わるのは、作業時間だけではありません。

日曜の午後に、領収書を見なくていい。
2月になっても、焦らなくていい。
「あれ、ちゃんと経費にできてるかな」と不安にならなくていい。
その頭の軽さが、思った以上に大きいそうです。
こんな一人親方は一度相談してみてください

- 領収書は集めているけど整理できていない
- 確定申告を毎年ギリギリでやっている
- 経費の計上が合っているか自信がない
- 青色申告に切り替えたいけど、やり方がわからない
- 本業に集中したい
「経費の知識はある、でも記録が間に合っていない」という方ほど、外注との相性がいいです。
「苦手なことを手放す」は逃げではありません。
本業に集中するための、合理的な判断だと思います。

まとめ:一人親方の経費、落とせるものは意外と多い
建設業の一人親方が経費にできる主な項目を、もう一度整理しておきます。
- 車・ガソリン代・駐車場代(按分)
- 工具・道具・資材
- 携帯・スマホ料金(按分)
- 作業着・安全靴・ヘルメット
- 保険料・組合費
- 打ち合わせの飲食費
領収書さえきちんと保管していれば、かなりの金額を節税できます。
ただ、知識があっても記録と申告が追いつかなければ意味がありません。
「どうせ確定申告前に焦るなら、今年から変えてみよう」と思ったら、一度相談してみてください。
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